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占術研究家
占いを信じたことは、一度もない。
それでも当たる理由を、
ずっと検証しています。
『この世界、何かがおかしい』
私は占いが、嫌いです。
スピリチュアルと呼ばれるものにも、正直かなり身構えていました。わざわざ「気」を「氣」と書くあの感じ。「風の時代」「ツインレイ」「スターシード」「宇宙銀行」といった、どこか宙に浮いた言葉。
そういうものを目にするたびに、私は少し冷めた目で見ていました。いや、少しどころではありません。かなり、疑っていました。
そんな私の職業が、占い師です。冗談みたいですが、本当の話です。しかも、そこそこ食えています。
なぜこんなことになったのか。その答えが、そのままこの本のテーマです。
本書は、昔から「やるといい」とされてきたこと、「避けたほうがいい」とされてきたことを、科学と数学をもとに考察していく本です。
縁。運。先祖。厄。験担ぎ。人類が何千年も大事にしてきたわりに、いざ「なぜ?」と聞かれると、うまく答えられないものたち。そんな古代の叡智を、物理学や脳科学、ときに数学の定理まで持ち出して、ガンガン深掘りしていきます。
すると妙なことに、迷信としてゴミ箱行きになりそうなものの奥に、けっこうな確率で「筋の通った理由」が埋まっているのが見えてくるんです。
私は報道記者を経て、テクノロジー企業に勤め、それからなぜか占い師になりました。そして禅僧としての名前も持っています。経歴を並べてみると、自分でも意味がわかりません。
冒頭で書いたとおり、私はもともと占いやスピリチュアルに対して、かなり疑り深い人間でした。その背景には、家族が宗教に深く関わり、多額のお金をつぎ込んでしまった経験があります。
だから最初は、占い師や霊能者が使う言葉や手法を、かなり冷静に、あるいは少し意地悪な目で調べていました。
どこまでが心理テクニックで、どこからが思い込みなのか。偶然をそれらしく見せているだけではないのか。ひとつずつ確かめていくつもりでした。
ところが、調べれば調べるほど、ごくたまに「どう考えても説明のつかないもの」が混じっていることに気づいてしまったんです。気づいたときには、ミイラ取りがミイラになっていました。
とはいえ、私はいまでも現実主義者です。なんでもかんでも信じるつもりはありません。むしろ、よくわからないものほど、できるだけ丁寧に見たいと思っています。
そんな私が占いという仕事を続けている理由は、ただ一点。「不思議」と言われるものの中には、すぐに否定して捨てるには惜しいものがある、と確信しているからです。
本書は、その中にある「筋の通ったもの」をより分けて、なぜ効くように見えるのか、どんな仕組みが重なっているのかを、一緒に解剖していく試みです。
科学、数学、歴史、神道、仏教。ジャンルの壁を越えてすべてをごちゃまぜに煮込んだ、かなり奇妙で、少しぶっとんだ本になりました。
納得するもよし、嘲笑するもよし、ぜひ楽しんでください。
赤井カラス。占術研究家。
代々宮大工の家系に生まれる。
もともと占いもスピリチュアルも大嫌いだった。占い師を論破するために、まずは手の内を知っておこうと勉強を始めた。
ところが調べるうちに「これは本当かもしれない」というものが出てきてしまい、いつのまにか自分が占い師になっていた。現在も占いは嫌いなまま、「なぜ当たるのか」の検証を続けている。
鑑定には陰陽五行、占星術、古神道の秘伝、易、風水を用いる。神道、仏教、民俗学、怪談といった領域を、数学や物理学と突き合わせて読み解く。最新の科学論文を読み漁るのが趣味。
伊勢の地で、神社の再建にも携わっている。
自身のことを占ったところ「大勢の人を占いなさい」という結果が出たため、2023年4月より紹介制を撤廃して活動開始。
現在、予約待ちは2,000人以上。
鑑定の合間に書き溜めているコラム。占いサブスクの会員は、有料コラムがすべて読み放題です。
サンクチュアリ出版Webマガジンでの連載。鑑定の現場で集めた「不思議」を、宗教・哲学・数学・物理の言葉と往復させながら、世界の仕組みの側から読み解いていきます。
占いの検証、世界の仕組みの考察。これから少しずつ公開していきます。
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